千葉 史裕 / オリジナルフォントの制作

私は4歳の頃から現在まで書道を習い続けている。そのことにより文字に関わる機会があり、また年齢を重ねていくに連れて綺麗な文字を書く楷書から一種の芸術作品として書く芸術書まで取り組む経験をした。この経験から自分の中で書道と違う形で文字をデザインをしたいという考えが生まれ、鑑賞するだけで終わる絵画的・芸術的な作品としての文字デザインではなく、実際に使用できる実用的なフォントの書体デザインを制作を行った。

せんだいメディアテークでの展示風景
せんだいメディアテークでの展示風景
PAPERCUTTING 文字サンプル
straightline 文字サンプル

●straightline
直線で構成された形を組み合わせた文字のイメージを固めることから始め、コンセプトは縦横の太さを統一することと、斜め線の使用を減らしたシンプルな文字に決定し、使用用途も電子的な用語やメカニカルな用語とした。コンセプトを形にするための参考にフォントデザインをIllustratorで使用可能なフォントと書籍などから抜粋し、実際に文章の入力を行うことでイメージをさらに具体的にするよう努めた。
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制作文字数 226文字/ひらがな(80文字) カタカナ(80文字) アルファベット大文字小文字(52文字) 数字(10文字) 記号(4文字)



PAPERCUTTING 文字サンプル
PAPERCUTTING 文字サンプル

●PAPERCUTTING
既存のフォントに埋没しないように変則的な文字のイメージを固めることから始め、紙の切れ端を組み合わせた形が偶然文字に見えたことからモチーフを紙に決定した。コンセプトは「紙を切って作ったような文字」とした。また使用用途は「工作の本や絵本の見出しなど」に決定した。曖昧なイメージを確かなものにするため、独特なデザインの多い個人制作フォントの販売を行っているサイトや、フォント関連の書籍を中心に調査を行った。
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制作文字数 226文字/ひらがな(80文字) カタカナ(80文字) アルファベット大文字小文字(52文字) 数字(10文字) 記号(4文字)

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